3.11
3月11日。あれから1年が経つんだね。
去年のその日は私は入院中。高圧酸素療法中で狭いドームの中で地震速報を見て、しばらくすると津波の映像が流れてきた。
ドームの中には他にも3名の患者さんが一緒に治療を受けていた。
一瞬にして皆の表情が変わったのを感じた。
映画のような映像に動機が止まらずに、身動きが取れなかったのを未だに覚えている。
たくさんの犠牲者を出した今回の震災。
家も家族もなくした方もたくさんいる。
今、自分に出来ることはなんだろう?
でも分からない。何も出来ない現実。
少しだけでもと募金箱を目にすれば、募金をする。
それだけしか出来ない無力さを感じたのはきっと私だけではないかもしれない。
家族がいて、家でご飯を食べて、一緒に眠って、当たり前の毎日が突然、奪われるなんて考えながら生活する事なんてした事がなかった。
それが当たり前の事だから…。
でも今回の震災はその「当たり前」がどれだけ大切なのかを教えてくれた。
今、自分に出来ることは募金活動もそうだけど、家族と過ごせる時間に幸せを感じながら生きていくこと。
3歳の娘に震災の事を伝えていくこと。
今日、何気に新聞を広げて遊んでいる娘が震災の記事を目にして言ってきた。
「お母さん、何で皆、家が壊れているの?」
「大きな地震がきて、皆の大切な物を全部壊してしまったんだよ。」
「…(寂しそうな表情をする娘)。なんで?かわいそう。」
と、娘は話していた。
私は娘を抱きしめて、娘の気持ちを復唱してあげた。
3歳の娘には酷で難しい話かもしれないけど、伝えていくことの大切さも感じさせられました。
まだまだ復興には時間はかかる。
これからも私に出来ることを探して、実行していきたいと思う。